抱っこ紐はいつからいつまで使える?新生児も縦抱きして大丈夫?
抱っこひもは近年人気が高まり、ここ数年は子育てママなら誰もが持っているアイテムになりましたよね。
赤ちゃんが生まれる前に準備する人も多いのではないでしょうか?
持っている抱っこひもが自分に合わずに新しいものを探している人もいるかもしれません。
現在の日本は抱っこひもの売り上げを毎年更新しているそうです。
ここでは、そんな育児の必需品抱っこ紐に関して、使う時期や注意点などをご紹介しましょう。
目次
抱っこ紐を使うメリット
抱っこ紐が近年こんなに売れているのはなぜでしょうか?
それは、抱っこ紐を使うことで育児が格段に「楽」になるからでしょう。
抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこすると、赤ちゃんもママも安定します。
ママは片手が空くので荷物を持ったりちょっとした家事もできるようになります。
同時に、赤ちゃんは体が包まれているので安心することができ、抱っこ紐に入ったらすぐに眠ってしまうという赤ちゃんもいるようです。
赤ちゃんが前にいるので、お互いに顔が見えて様子がわかるのもメリットです。
また最近は腰ベルトが装着されているタイプも多く、抱っこ紐を使わずに抱っこする場合に比べて、体への負担を減らすことができるのです。
他にも、ベビーカーと違い移動する際に身軽で、エレベーターを探す必要もありません。
このように抱っこ紐にはママにとっても赤ちゃんにとっても嬉しいたくさんのメリットがあるのです。
最近では、前向き抱っこやおんぶ、パパにも使いやすいシンプルなデザインのものなど種類も増え、さらに用途が広がっています。
抱っこ紐のデメリット
デメリットとしては、まず夏は暑いということが挙げられます。
また、抱っこ紐を過信してしまい落下などの事故が起こったというニュースも記憶に新しいのではないでしょうか?
他にも、トイレに行きにくい、抱っこ紐に頼りすぎてしまい抱っこ紐の中でしか眠れなくなった、などの声もあるようです。
抱っこ紐はいつから使える?
子育てを楽にしてくれる抱っこ紐は、いつから使うことができるのでしょうか?
抱っこ紐は新生児から使用可能
抱っこ紐のタイプにもよりますが、新生児から使用できるものもあります。
ただし、首が据わっていない赤ちゃんを長時間抱っこ紐で抱っこすることは、縦抱きか横抱きかに関わらず体に負担がかかってしまいます。
新生児は生まれてから1か月以内の赤ちゃんです。
どうしても必要がある時を除いて、家で寝ているのが基本です。
抱っこ紐を使う場合には、新生児から使えるものであっても、時間が制限されているものもありますので、使い方を守って安全に使うのがいいでしょう。
抱っこ紐が大活躍するのは首据わり後
首が据わった後は、安心して抱っこ紐を使うことができます。
生まれたばかりの時は、抱っこ紐の中でも余裕があった赤ちゃんも、首が据わるころには体も大きくなって安定するようになってきます。
- 外出する時
- 寝かしつけの時
- 赤ちゃんを抱いたままちょっと用事がしたい時
など、様々なシチュエーションで活用しましょう。
ただし、使用する際にはくれぐれも赤ちゃんの落下などには気を付けましょう。
特に慣れるまでは着脱時に、慣れた後は抱っこをしていてかがんだ時などの事故が増えるようです。
6か月以降はおんぶ紐としても
腰が据わった後、生後およそ半年を過ぎると種類によってはおんぶ紐としても使うことができます。
家事をしたいのに赤ちゃんがぐずってしまった時など、おんぶしながら動けるのはとても便利です。
昔のおんぶ紐は前でクロスになっていて胸が強調されてしまっていましたが、抱っこ紐ならリュックのような形で胸の前には来ないので、見た目も気にせずおんぶすることができます。
新生児の縦抱きのメリットとデメリット
新生児を抱っこ紐で抱っこしたい場合に気になるのは、首が据わっていない赤ちゃんを縦抱きにしても大丈夫なのかということではないでしょうか?
ここでは新生児の縦抱きについて、メリットとデメリットを見てみましょう。
デメリットが多いと思っている人も多いかもしれませんが、実は新生児の縦抱きはメリットもたくさんあるのです。
新生児を縦抱きしたときのメリット
新生児を縦抱きするメリットは、抱っこするママの負担が少なくなるということです。
横抱きにするとどうしても猫背気味になり体に負担がかかってしまいます。
縦抱きにすることで、姿勢がいい状態で抱っこをしやすいので、特に肩こりに悩んでいるママにとってはかなり楽になります。
ママの肩こりが改善するということは母乳もよく出ることにつながるので、嬉しいことがいっぱいですね。
それは授乳時に関しても同じで、赤ちゃんを立てた状態で授乳をすることで横抱きに比べて楽な体勢になります。
赤ちゃんにとっても、縦抱きの方が乳首を咥えやすく、一度に飲める量も多くなります。
また空気を一緒に飲み込んでしまうのも防いでくれます。
特に吐き戻しが激しかったり、ゲップがまだ上手にできない赤ちゃんにとってはとてもメリットが大きいです。
新生児を縦抱きしたときのデメリット
新生児を縦抱きすることは、もちろんメリットばかりではありません。
一番のデメリットは赤ちゃんの負担になるリスクがあるということです。
首が据わっていない赤ちゃんを縦抱きする際には、大人がしっかりと支えてあげなければなりません。
何かの拍子に支えが不十分になり首に負担がかかる可能性があります。
そのため、首据わり前の赤ちゃんを縦抱きする際は十分に注意しましょう。
また長時間は避けるようにしましょう。
他にも、年配世代は新生児の縦抱きに対してよくないイメージを持っている人も多いため、縦抱きしていると注意されてしまうケースもあるようです。
その際は、短時間であれば問題がないことや、メリットを伝えるといいでしょう。
抱っこ紐はいつまで必要?
早ければ生まれてすぐから使うことのできる抱っこ紐ですが、いつまで必要なのでしょうか?
口コミサイトなどを見ていると、抱っこ紐を頻繁に使うのは2歳前後までが多いようです。
2歳前後はお出かけするにもまだしっかり歩けず、ずっと抱っこ紐で抱っこしていても負担が少ないというのが理由です。
それを過ぎると、抱っこ紐でじっとしてくれなくなったり、重たくなってきてママへの負担が大きいなどの理由で卒業することが多いようです。
スポットでは3,4歳まで使用することも
日常的に抱っこ紐を使うのは2歳前後まででも、お出かけした時やお昼寝のタイミングでは3,4歳まで抱っこ紐は大活躍します。
特にベビーカーでは行きにくい場所や、ベビーカーではなかなか寝てくれない場合など、抱っこ紐はまだまだあれば便利です。
ただしこの頃には抱っこ紐を使い始めてから年月が経過していることに加え体重も増えているので、劣化によって部品が壊れていないかなど、定期的にチェックするようにしましょう。
抱っこ紐の体重制限
抱っこ紐の卒業は、ママの生活スタイルや子供の成長度合い、個性などによって様々ですが、では抱っこ紐自体は体重何キロまで使えるのでしょうか?
ブランドにもよりますが、軽いもので13㎏、15㎏まで使えるものから、20㎏まで使えるものまで様々です。
特に外国のメーカーは20㎏など、比較的大きくなっても使えるものが多い傾向にあります。
13㎏というと2~3歳前後、15㎏というと3~4歳前後ですね。
また20㎏は日本人の平均ではおよそ6歳前後ということになります。
ただ、この頃には体重だけでなく身長も高くなっているので抱っこ紐には入りきれなくなっていますよね。
抱っこ紐を使うときに気をつけたいこと
新生児から使えるものもありとても便利な抱っこ紐ですが、使う際には注意しなければならないこともあります。
ここでは、そんな注意点をご紹介します。
落下に注意
抱っこ紐は、あくまで抱っこをサポートしてくれるものです。
そのため、両手を離すのではなく少なくとも片手はいつでも赤ちゃんをサポートできるようにしておきましょう。
特にかがんだ際の落下事故に注意しましょう。
また赤ちゃんが活発に動くようになったら、自分で抜け出そうとして落ちてしまうこともあるようです。
着脱時も注意したいですね。
使用する際には、くれぐれも落下や事故に気を付けましょう。
肩こりや腰痛に注意
ママの体の負担を軽減してくれる抱っこ紐ですが、長時間使うことでどうしても負担がかかってしまいます。
抱っこ紐は、抱っこに比べて安定するのでどうしても長時間になりがちです。
特におんぶをしたまま家事をしたり、抱っこ紐で寝かしつけをする習慣がある人は要注意です。
また、抱っこ紐を間違った位置に装着しているママも多く、それが負担をさらに増大させてしまいます。
抱っこ紐を正しい位置に装着すれば負担は軽減されますが、口コミサイトなどには間違った情報も多く載っているため、公式ホームページなど信用できる情報を見るようにしましょう。
赤ちゃんの様子を常にチェック
抱っこ紐の中で眠ってしまった場合、起きたことに気づかない場合もありますよね。
そんな時に、ママが気づかないうちにお皿をひっくり返してしまったり、エレベーターのドアなど危ないものに触ってしまうこともあるので注意しましょう。
特におんぶだと様子が見えないので気を付ける必要があります。
抱っこ紐で抱っこをしているときは、赤ちゃんの様子を常に確認するようにしましょう。
抱っこ紐や抱っこに否定的な意見を言われたら
抱っこ紐に対して、パパママ世代は理解をしていても、年配の人は否定的な考えを持っている人もいます。
そのため、もしかしたら両親や街で出会った年配の方などに、否定的なことを言われることがあるかもしれません。
そんな時は、正しく使用すれば問題ないことをきちんと説明すればいいですね。
抱き癖がつく
特に年配の人は、抱っこをずっとしていると抱き癖が付くと言ってあまり抱かないように言ってくるかもしれません。
一昔前は、抱き癖がつくから抱っこしないというのが通説だったようです。
ですが、現在は抱っこは大切なコミュニケーションなのでどんどん抱っこしましょうという考え方に変わってきています。
確かに抱っこ紐で寝かしつけをしていると、布団ではなかなか眠れない時期があるかもしれまん。
赤ちゃんも大人と同じように毎日していることが習慣になります。
また布団で眠れるようになるためには、眠る練習も必要なのです。
「抱き癖」というものが存在するかどうかについては様々な意見がありますが、ずっと抱っこされている赤ちゃんより、泣いても布団で寝かせられていた赤ちゃんの方が眠るのが上手になるのは事実のようです。
そのあたりを理解して、うまく対応しましょう。
股関節に良くない
抱っこ紐は足を開いた状態で抱っこするものが多いですよね。
そのため、その体勢が股関節に悪いと感じる人もいるようです。
これも昔は足を閉じた方がいいと言われていたようで、特に年配の人に多い傾向にあります。
現在の研究では赤ちゃんは股関節がM字になっている方がいいと言われているので、きちんと説明すればいいですね。
まとめ
いかがでしたか?
抱っこ紐を使いこなすことで、子育ては格段に楽になります。
ですが、抱っこ紐に頼りすぎるのも問題です。
ママと赤ちゃんの生活リズムに合わせて、上手に活用しましょう。