子供の言葉の発達が遅い?!いつから言葉を理解して発音を覚えるの?
我が子の言葉の発達は、どの親も大変気にするものです。
もしかして、周りの子よりも遅いんじゃないか…そんな考えが頭を過ぎった日には、ママは何としても遅れを取り戻そうとしますよね。
しかし子供の言葉の発達には個人差が大変大きく、一概に「遅れている」とは言いにくいものでもあるんです。
そうは言っても、周囲と比べてしまって気になるのが親というもの。
今回は、こどもの言葉の発達や習得の仕方、そして習得を促す方法について調べてみました!
目次
子供はどうやって言葉を習得していくの?
子供は周りの大人が発する言葉を聞いて、少しずつ言葉を習得していきます。
この聞く力は、ママのお腹の中にいる時からしっかりと機能しているんですよ。
妊娠20週位になるとママの心音等が聞こえ始め、28週頃にはママの声も聞こえる様になります。
しかしまだ聴覚は弱く、生後5~6ヶ月頃になってやっと音を聞き分けて理解できる様になってきます。
こうして日常的に聞くたくさんの音、特にママの声を少しずつ覚えていくんです。
そして成長と共に、記憶した言葉を発する様になっていくんですね。
子供の言葉の発達が遅い?!
2~3歳位になると、多くの子供たちがどんどんとおしゃべりをする様になってきます。
そのため、我が子の言葉の発達は遅いのでは…と心配するママが大変増えてくる時期となります。
しかし言葉を発する時期は個人差が大変大きく現れるものなので、基本的には3歳頃まではあまり心配せず様子を見ていても大丈夫とされています。
そういった様子見でOKとされるケースでは、下記の理由で言葉の発達が遅れていると考えられます。
慎重な性格
子供がとても慎重な性格であった場合、なかなか言葉を発するに至らない事があります。
頭では理解していても、口に出すまでに言葉を飲み込んでしまうんですね。
小さな子供では、まだあまり性格も分からないものです。
しかしこうした元々の性格である可能性も否定できないため、焦って無理やり言葉の教育を押し付けない様にしたいですね。
言葉の必要性を感じていない
ママは子供が言葉を発していなくとも、何とかして子供の訴えている事を理解しようとします。
子供は最初こそ泣く事で意思を伝えていきますが、だんだんとおしゃべりによるコミュニケーションを取る様になるのが一般的になっていきます。
しかし子供自身が「ママは話さなくても分かってくれる」と感じて、言葉を発しようとしていないケースがあるんです。
これの原因として考えられるものとして、テレビやインターネットばかり見ているという理由が挙げられます。
一方的に流れてくる魅力的な映像は、すぐに子供を虜にしてしまいます。
しかしテレビやインターネットには会話の必要がなく、言葉を発する必要性を感じなくなってしまうと言うのです。
こうした状況を避けるためには、テレビやインターネットは時間を制限して見せる様にすると良さそうです。
言葉の数が足りていない
子供が伝えたい内容を、適切に表現できる言葉が見つからない場合にも言葉を発さない原因となり得ます。
言いたい言葉が頭の中にインプットされていなければ、当然言葉としても出てこないのです。
話したいとは思っていても言葉の数が少なすぎると、言葉の発達が周囲より遅くなる可能性は高いんです。
こうした理由以外にも、難聴や発達障害によって言葉の発達が遅れている事も考えられます。
言葉の遅れがどうしても気になる場合には、小児科や保健センターに相談してみるのも良いでしょう。
いつから言葉を理解して発音を覚えるの?
では、子供はいつから言葉を発する様になるのでしょうか。
その成長を、段階毎に見てみましょう。
お腹の中
妊娠初期である6週あたりには、耳が形成され始めます。
その後順々に形作られ、20週頃になるとママの心音や血流音を聞ける状態となってきます。
そして28週にもなると、お腹の外のママやパパの声も聞こえる様に成長していくのです。
生後6ヶ月頃
産まれてからの約3ヶ月程は、音を適切に処理する事が出来ません。
そのため聞こえてはいても、音を理解する事ができない状態です。
しかし3ヶ月を超えると、身近な両親の声を認識できる様になり声かけに反応する様になってきます。
そして6ヶ月頃になると、様々な音を聞き分ける事が出来る様になるんです。
1歳頃
生後8ヶ月頃を過ぎると、聞こえてきた音を自分でマネする様になってきます。
それが1歳を過ぎると言葉は言葉として認識して、音とは別のものだと理解してきます。
そして両親が話している言葉の意味をだんだんと理解して、自分なりにマネしておしゃべりを始めます。
1歳半頃
1歳頃には「バイバイ」「ブーブー」等の簡単な言葉しか出てきませんが、1歳半になるとだんだんと2語文が飛び出てきます。
「わんわんバイバイ」等、言葉を組み合わせておしゃべりをする様になるんです。
しかしまだ発音が上手に出来ない言葉も多く、伝えたい事を正確に言葉にする事はできません。
2歳頃
2語文だった言葉が、3語・4語とどんどんと増えていきます。
発音も次第に上手になっていき、意思疎通がスムーズになってきます。
3歳頃
語彙数もどんどんと増え、おしゃべりが楽しくなる時期です。
ある程度、順序立った文章を作れる様になってきます。
言葉の理解は1歳頃から
こうして見てきますと、子供が言葉を理解し始めるのは1歳頃からが平均なのが分かります。
しかし周りの音を聞き始めるのは胎児の時からですから、その頃から子供の中では勉強が始まっているのかもしれませんね。
また言葉を発するよりも先に、子供は言葉の意味を理解していきます。
おしゃべりが出来ないまでも、1歳半位になると「○○取って!」と呼びかけると取ってくれたりするんです。
ずっと親しんでいる両親の言葉だからこそ、理解するのも早いと言えるのかもしれません。
しかし発音をするのは、こどもにとって大変難しい事でもあります。
まだ声帯もしっかり出来上がっていないため、言葉を発するのはかなりの難関であるとも考えられます。
それでもこどもは、両親の言葉を真似て様々な発音にトライしていきます。
最初は全然違う発音しか出来なくても、今はそれが子どもなりの精一杯なんです。
どんどんと言葉を発してみる事で、また新しい発音を習得する事ができるのです。
ママとしては不安になる事も多いと思いますが、気長に見守ってあげるのが良さそうですね!
言葉の習得を促す方法5選!
こどもの言葉の習得を促すには、いくつか有効とされている方法があります。
その中から5つをご紹介しますので、是非実践してみて下さいね!
1.たくさん話しかける
こどもは、一番親しんでいるママの声に一番反応します。
そのため、ママは目一杯こどもに話しかけてあげましょう。
そして「これは何かな?」等と、こども自身に考えさせる事も大切です。
たくさん話しかけてあげる事で、子供は楽しんで言葉を発する様になっていくんです。
2.違う発音になっても叱らない
こどもは「かわ」を「あば」等と、全く違う発音をしてしまう事が多くあります。
こんな時、こどもを叱ってはいけません。
こどもなりに頑張って発音した結果なので、それを叱られてしまうと新しい発音をしたがらなくなってしまいます。
どんな発音であったとしても、真似しようと頑張った心意気を褒めてあげると効果的ですよ!
3.たくさん絵本を読んであげる
絵本には、様々な言葉が詰まっています。
絵本の読み聞かせには、こどもの想像力を働かせる以外にも語彙数を増やす効果があるんです。
まずはこどもが好きなジャンルの絵本を、どんどん読んであげましょう。
最初は理解できなくとも、何度も聞いているうちに言葉の意味も理解してくる様になります。
ある調査においては幼い頃にたくさん読み聞かせをしてもらったこどもは、成長してからの言葉のバリエーションが豊富であるともされているんです。
親子のコミュニケーションともなる絵本の読み聞かせは、言葉の教育にも大きな影響があるんですね。
4.歌を聴かせる
絵本同様に、歌にも様々な言葉が詰まっています。
絵本と違って楽しいメロディーと共に流れてくる言葉は、こどもの耳にも自然と入りやすい事でしょう。
音楽と聞きながら言葉を習得するので、こどもも楽しんで学習する事ができるんですね。
5.テレビは程々にする
テレビは、一方通行のコミュニケーションです。
たくさんの情報が流れてくるテレビは、こどもには大変興味深いものですよね。
しかし、こども自身から話しかけたりする必要はないツールなんです。
だからこそテレビばかりみていると、会話しようと思わなくなってしまい言葉の発達が遅れると言われているんです。
インターネットも同様ですが、テレビも見る時間を制限して適度にしておく方が良さそうですね。
まとめ
こどもの言葉の発達は、個人差が大変大きく現れるものです。
そうと分かってはいても、ママからしたら我が子の発達が遅いかもしれないと思うのは大変な不安ですよね。
実際に1歳半健診等で言葉の発達が遅れていると指摘された日には、気が気ではなくなってしまうものです。
言葉の発達が遅れる原因は様々考えられ、一部では病気や障害の可能性も残っています。
どうしても心配な場合には、医療機関で受診してみましょう。
しかし大抵のケースでは、3歳頃まで様子見で大丈夫とされています。
こどもは主に両親の言葉を聞いて、意味を理解して発音を習得していきます。
言葉の発達を促すのであれば、どんどんとこどもに話しかけて発音するきっかけを与えてあげる様にしましょう。
また絵本などは、こどもが語彙数を増やすのに最適です。
こどもが楽しんで言葉を習得できる様に、こどもに合わせた方法を模索してみて下さいね!