「美しい髪をキープしたい」というのは、誰しもの願いです。
そこで気になるのが、ドライヤーの熱によるダメージ。
マイナスイオンドライヤーは、ダメージが少ないというイメージがありますが、本当のところはどうでしょう。
今回は、マイナスイオンドライヤーの効果、選ぶときのチェックポイントなどについてご紹介します。
ぜひご一読下さい。
目次
ドライヤーの熱ダメージって?
濡れた髪に高すぎる熱を与えてしまうと、「タンパク変性」という現象が起こってしまいます。
これは、「生卵が熱を加えると固まる」のと同じで、髪が火傷状態になってしまうのです。
また、パーマやカラーの薬剤が効かなくなってしまう可能性も。
一度「タンパク変性」を起こしてしまった髪は、元には戻りません。
ドライヤーの吹き出し口は、100℃~120℃くらいの温度になるので、近すぎないように気を付けましょう。
- 髪との距離を15~20㎝離す
- 一定の場所に当て続けない
- 髪に対して直角に当てないよう意識する
以上で熱によるダメージは抑えられます。
また、今回取り上げるマイナスイオンドライヤーを使い、熱を上手く利用することで、つやのある髪を手に入れることができるんです!
髪にいいと言われるイオンとは何か?
髪にいいと言われるマイナスイオンとは、一般的にはマイナスの電気を帯びた微粒子水のことと認識されています。
1990年代の終わりごろから、このマイナスイオンはリラックス効果があるとか、美容や健康にいいと言われ、一大ブームを巻き起こしたのは記憶に新しいところ。
しかしながらマイナスイオンという言葉自体、科学用語ではなくただの造語にすぎません。
また、巷にあふれているマイナスイオンという言葉に確固たる共通の定義はなく、いつのまにかブームは去っていきました。
つまり、マイナスイオンは各メーカーが好きなように使っている便利な宣伝文句というとらえ方もできます。
ただし、一定の効果があるのも事実。
次にその効果についてご説明します。
イオンドライヤーにはどんな効果がある?
大手家電メーカーから発売されているドライヤーから出るマイナスイオンは、負の電気を帯びた微粒子水です。
髪は、もともと静電気や摩擦の影響で、プラスに傾きやすいもの。
静電気などで髪にプラスイオンが発生すると、キューティクルが傷みやすくなります。
それがマイナスイオンドライヤーを使うことにより、微粒子レベルの水分(マイナス)を髪の毛に吹きかけることとなり、プラスイオンが抑えられるというメリットが!
つまり、空気中の水分から生み出されるその小さな水の粒子が、乾燥しがちな髪の内部や地肌に入り込み、髪の保水率をアップするとともに、静電気などによって発生したプラスイオンを抑制するのです。
こういったマイナスイオンドライヤーの働きが、髪にしっとりしたツヤを引き出し、まとまりやすい髪へと導いてくれます。
ただしこれは、髪の毛が健康になるわけではなく、単純に髪の毛が適切な水分がある状態で乾くからだということを忘れてはいけません。
イオンドライヤーを選ぶときのチェックポイント

イオン機能はメーカーによって違う!その効果をチェック!
イオン機能は、メーカーによって特徴が違います。
パナソニックは「ナノイーイオン」が出る「ナノケア」シリーズを展開。
一般的なマイナスイオンが出るシリーズとは違い、その1000倍もの水分に包まれていて、髪の内部まで浸透し、潤いをキープしてくれるものを発売中。
乾かした後も髪がパサつかないと評判です。
シャープは、空気清浄機でおなじみの「プラズマクラスターイオン」機能を採用。
「プラズマクラスターイオン」は、髪の潤いをキープするだけでなく、静電気防止効果が高いので、冬場に特におススメです。
その他、日立は「ナノイオン」、テスコムは「プロテクトイオン」など、各メーカーが独自のイオン技術を持っています。
機能がいいと、それだけ当然値段も高くなるので注意が必要です。
マイナスイオンの吹き出し口の数・大きさもチェック!
イオンが出る吹き出し口が小さい場合、その分イオンが放出される量が少なくなるので、せっかくマイナスイオンドライヤーを選んでも、期待通りの効果が得られないこともあります。
最近では、吹き出し口が複数あるものや、大きいものも出ています。
選ぶ際、チェックしてみて下さい。
低温トリートメント機能が付いているものを選ぶ!
サラサラツヤツヤの美しい髪になることを期待してマイナスイオンドライヤーを選ぶのであれば、低温トリートメント機能が付いているものをチョイスしましょう。
低温トリートメント機能は、メーカーによって「スカルプモード」など呼び方が違います。
温風よりちょっと低い50~70℃位の低温の風がでるので、熱によるダメージを軽減してくれる機能です。
これは、パナソニック、シャープ、日立など上位機種についています。
また、温風で乾かした後、冷風で冷やすと潤ってツヤも出やすいと言われていますが、自分で切り替えなくても、温風と冷風が交互に出る機能がついているドライヤーもあります。
早く乾かしたいなら、風量も要チェック!
イオン機能でヘアケア効果も得られて、素早く乾かしてくれたら言うことなしですよね。
風量が強ければそれだけ速乾性に優れているということなので、ドライヤーを選ぶ際は、風量にも注目してみて下さい。
風量は、「立方メートル/分」という単位で表され、この数値が大きいほど風量が強いということになります。
サイズ・重量
その他、サイズや重量もポイント。
コンパクトで軽い製品なら、手が疲れることなく使うことができます。
また、もちろんコストパフォーマンスも重要。
機能がたくさんついているものは、当然値段も張ります。
自分にとって無理のない価格で販売されているか、確認しましょう。
イオンドライヤーを使うときの注意点
正しい乾かし方をしなければ効果は激減します。
乾かす前にやっておくと良いこと、イオンドライヤーを使う際の注意点についてお伝えします。
タオルドライをしっかりする!
マイナスイオンドライヤーを使うと、髪の毛の保水率がアップして潤いを与えられます。
だからといって、マイナスイオンドライヤーを使い過ぎるのは厳禁です。
まず、ドライヤーの時間を少しでも短くするため、タオルで髪を丁寧に挟み、水分をしっかり取り除くことが大切です。
頭皮マッサージもしておくとGood!
お風呂上りは皮膚が柔らかくなっているため、マイナスイオンドライヤーをかける前に、あらかじめ頭皮マッサージをしておくとよいでしょう。
頭頂部に向かって、頭皮を持ち上げるように動かすとGood!
こめかみのあたりにあるツボを、指の腹でゆっくりと揉むのも効果的です。
頭皮マッサージはやりすぎると、頭皮や髪に負担を与えてしまうので、短時間でOK!
毎日やることが大切です。
頭皮から乾かす
濡れた髪をそのままにしておくと、キューティクルが開き、ダメージを受けやすくなります。
タオルドライをして簡単に頭皮マッサージをしたら、なるべく早くドライヤーで乾かすようにしましょう。
あまり近くからドライヤーをかけると髪に負担がかかるので、15~20㎝ほど離して髪の根元→頭皮という順番に乾かしていきます。
風量を多めにして、広範囲に風が当たるようにすると、髪の乾燥を防ぐことができます。
8割乾いたら、あとは冷風で乾かすとまとまりが良くツヤも出るのでおすすめです!
おすすめのイオンドライヤーはこれ!

パナソニック|ナノケア 参考価格:13,000円
「ナノイーイオン」機能搭載で、前のモデルと比較すると、吹き出し口が大きくなってイオンの量も20%アップ!
吹き出し口も2つあります。
さらに、ナノイーイオンに加えて、ミネラルマイナスイオンと2種類のイオンが出るので、キューティクルに密着して潤いとツヤをキープしてくれます。
低温の風が出る機能や、温風と冷風が交互に出る機能も付いていて、申し分なしです。
Dyson|Supersonic アイアン/フューシャ 参考価格:45,800円
市販されているドライヤーの中では、一番の大風量を誇るドライヤーです。
ドライヤーの常識を覆すデザインでも、話題になりました。
ヘアケア効果と速乾性、どちらも譲れない!という方にはぴったりのアイテムです。
テスコム|SALON de TESCOM参考価格:6,000円
風量は、2.5立方メートル/分と、ダイソンに次ぐ大風量!
ただ大風量なだけでなく、好きな風量に切り替えられる無段階調節機能もついています。
さらに、テスコムオリジナルの「プロテクトイオン」と「マイナスイオン」という2種類のイオン機能がついているのもポイント!
「プロテクトイオン」は、静電気抑制効果や広がり防止効果に力を発揮するので、髪のコンディションによって使い分けることができます。
シャープ|ヘアドライヤー プラズマクラスター搭載 参考価格:8,280円
シャープならではの「プラズマクラスターイオン」が出るドライヤーです。
低温機能(スカルプモード)も、温風・冷風を交互に出す機能も備えています。
風量も、1.7立方メートル/分と速乾性もバッチリ!
その他、インスタグラマーや人気美容院もおすすめしている「Re:beau60ローケア・イオンドライヤー」というドライヤーもあります♪
コンパクトで使いやすい上に、3000万イオンという超高濃度!
ツヤのある美しい髪を手に入れたい人は要チェックです!
まとめ
使い方にさえ注意すれば、大手家電メーカーから発売されているマイナスイオンドライヤーには、一定の効果が期待できます。
メーカーによって特徴もさまざまなので、選ぶ際のチェックポイントや具体的な商品紹介を参考に、ご自分にぴったりなものをぜひ見つけて下さい。