飼いやすさから、一人暮らしの方にも人気のハムスター。
初期費用や維持費があまりかからないのも魅力の一つです。
実際に飼うとなると、飼い方や種類がわからないという方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんな皆さんのために、ハムスターについて詳しくご紹介します!
ハムスターの特徴
ハムスターの大きな特徴は、両頬にほお袋があることです。
食べ物を大量に持ち運ぶことができ、顔の大きさが3倍にもなることがあります。
ひまわりの種を食べるイメージが強いかと思いますが、本来は雑食です。
果実や昆虫なども食べます。
また、ハムスターはほとんど鳴かない動物です。
もし鳴いたときは、警戒や怒りのサインであることが多いです。
かわいらしい印象ですが、縄張り意識が強いため、意外と気性が荒い一面もあります。
ハムスターは飼いやすい?
冒頭でも触れましたが、ハムスターは一人暮らしでも飼いやすいと人気です。
では、飼いやすさの理由や費用についてご説明していきます。
スペースを取らない
犬や猫を飼うとなると、部屋がある程度広くないと難しいですよね。
しかし、ハムスターならそんな心配は不要です!
手乗りサイズの動物なので、ケージを置くスペースさえあれば飼うことができます。
鳴き声が気にならない
ハムスターの特徴でご説明した通り、あまり鳴かない動物です。
警戒しているときに鳴きますが、大きな鳴き声は出ません。
就寝中も気にならず、近所迷惑になることもありません。
お世話が簡単
ハムスターのお世話は、基本的には以下の通りです。
- エサやり
- 水替え
- トイレ掃除
他の動物に比べ、簡単な内容です。
また、あまり掃除をしすぎると、縄張りを荒らされたと認識します。
そのため、汚れが目立たなければ毎日掃除する必要はありません。
費用があまりかからない
ハムスターは高くても1万円以下で購入できます。
平均的な価格は、1000円~3000円くらいです。
ペットを飼い始めるには手の届きやすい価格ですよね。
しかし、大切な命であることを忘れてはいけません。
医療費など、後からかかる費用のことも頭に置いておいてくださいね。
ハムスターの飼い方・準備するもの
ハムスターを飼おうとしている方の中には、ペットを飼うこと自体が初めての方も多いと思います。
それでは、飼い方と必要なものについて詳しくご説明します!
エサの選び方・与え方
まず、ハムスターは雑食で、何でも食べることをご存知ですか?
ひまわりの種を食べるイメージを持つ方が多いと思います。
しかし、植物の種子はとても脂質が多く、太りやすいため主食には向いていません。
ぜひ主食として与えてほしいのはペレットです。
ペレットには必要な栄養素がしっかりと含まれています。
さらに、新鮮な野菜も同量で与えることをおすすめします。
水分が多く腐敗しやすいので、食べ残しはすぐに取り除いてあげてください。
おやつ
- ひまわりの種
- 動物用チーズ
- ミルワーム
- 果物
与えすぎは厳禁です!
あくまでも主食をしっかりと与え、おやつは少量にしましょう。
与えてはいけないもの
- ネギ類
- チョコレート
- アボカド
以上は毒性があるため、絶対に与えないでください。
与えるエサの量については個体差があります。
肥満にならず、痩せすぎないくらいの量がベストです。
基本的に夕方~夜の1日1回、体重の5~10%の量にしましょう。
準備するもの
エサ以外にも準備すべきものがたくさんあります。
ハムスターの飼育環境をしっかり整えましょう!
ケージ
まず重要なのが、ケージ選びです。
巣箱や回し車を入れても狭くないサイズを選びましょう。
見落としがちなポイントが、掃除のしやすさです。
底の部分が外せるタイプだと簡単に作業ができるのでおすすめです!
デザインにはこだわらず、シンプルなもので良いです。
地面に穴を掘って暮らすという習性を元に、ハムスターにとっての過ごしやすさを最優先してください。
置く場所は、気温や湿度の変化が少なく、物音が気にならないところが良いでしょう。
エサ箱・水入れ
エサ箱は洗いやすく、ハムスターがひっくり返しにくいものを選びましょう。
水入れは皿ではなく、給水ボトルがおすすめです。
水の中にゴミがたまったり、ケージが汚れるのを防げます。
給水ボトルでは上手く飲めないことがあるので、しっかり水が出ているか定期的にチェックしましょう。
巣箱
ハムスターは狭くて暗い場所を好むので、巣箱は必須です。
種類や大きさに合ったものであれば、素材はどんなものでも構いません。
最近ではデザインが豊富なので、かわいらしいものを選んでみても良いかもしれません。
床材・敷材
ケージの底には、床材(敷材)を入れましょう。
これがあれば、ハムスターはある程度体温調節ができます。
市販のものの他に、以下でも代用できます。
- チモシーなどの牧草
- 新聞紙
- 広葉樹のウッドチップ
また、綿は誤飲や足に絡まるなどの危険性があるため、避けたほうがよいでしょう。
回し車
ケージの中を動き回るだけでは、運動量が足りません。
ハムスターは、一晩で数十キロも走り回れるほど運動量が多い動物なのです。
回し車は体のサイズに合わせたものを選んでください。
大きすぎると足を踏み外す危険性があります。
また、音が静かなタイプにすることをおすすめします。
夜行性なので、音がうるさくて寝れないという事態を避けることができます。
トイレ・トイレ砂
もともときれい好きなため、トイレのしつけは簡単です。
トイレ砂を入れて設置してあげましょう。
覚えが悪い場合はフンをトイレに入れ、臭いで認識させると効果的です。
汚れた砂を取り除いたら、その分新しく足してください。
掃除のタイミングは起床時が好ましいです。
また、水で固まるタイプの砂もありますが、誤飲の危険性があります。
固まらないタイプ、口にしても害のない素材のものを選びましょう。
ヒーター
ハムスターは気温が下がりすぎると疑似冬眠してしまう場合があります。
簡単に言うと、仮死状態です。
そのまま死んでしまうケースもあります。
そうならないように、寒い時期は小動物用ヒーターを用意しましょう。
ハムスターの種類
ハムスターは全部で24種類もいます。
同じ種類でも色や模様・毛の長さが異なったりもします。
そこで、ペットとして人気の3種類をご紹介します!
ぜひ、選ぶ時の参考にしてみてください。
ゴールデンハムスター
ゴールデンハムスターは1,000円〜1,500円くらいで購入できます。
人気なので、ペットショップやホームセンターに必ず置かれる種類です。
オスとメスでは値段の違いはありませんが、オスの方が穏やかな性格であると言われています。
また、毛の長さや毛質、毛色と模様が遺伝によって引き継がれます。
同じゴールデンハムスターでも個性豊かなので、自分好みの子を探してみたください!
ジャンガリアンハムスター
こちらもペットとしてとても人気な種類です。
1000~1300円ほどで購入できます。
成長しても40gほどにしかならない小柄なハムスターとして知られており、ドワーフハムスターとも呼ばれます。
好奇心旺盛で喜怒哀楽がはっきりしています。
何を考えているのかがわかりやすいのも人気の理由です。
人になれやすく、社交性が高いため、多頭飼いしたい方にもおすすめです。
ロボロフスキーハムスター
世界最小のハムスターで、成体でも体長7cm~10cm、体重15g~30gと、ジャンガリアンハムスターの半分ほどの大きさしかありません。
1400~1700円程で販売されています。
警戒心が強く、かなりの怖がりなのでなかなか人には慣れませんが、噛むことはほとんどありません。
また、トイレの覚えが悪いようです。
走りながらおしっこをする子が多くやんちゃな一面もあります。
ハムスターの寿命
ハムスターの平均的な寿命は、2年~3年です。
個体差が激しいので、4年以上生きることもあります。
ハムスターは人間の30倍もの早さで歳をとります。
つまり、3年生きれば人間でいう、90歳まで生きたことになるのです。
長生きの秘訣
長生きの秘訣は、何よりも飼い主の丁寧な飼育です。
ポイント
- 健康チェックを怠らない
- エサを適量与える
- エサと水は新鮮なもの
- 定期的に掃除する
- 温度管理を徹底
- ストレスを減らす
当たり前のことですが、継続するのは難しいことです。
愛情をこめて世話をし、長生きしてもらいましょう。
老化の症状
老化が進むと、以下のような症状が現れます。
- 歯が抜ける
- 胃が弱くなる
- 目に艶がなくなる
- 爪が伸びる
- 動きが鈍くなる
- 毛並みが悪くなる
老化を止めることはできませんが、症状に合わせて安全な環境を用意してあげましょう。
また、寿命が近づいてきたら見送り方も決めておきましょう。
庭に埋める、火葬するなどの方法があります。
ハムスターを飼う上での注意点
ハムスターを飼う上で注意してほしいことをご説明します。
1つのケージに1匹
ハムスターは縄張り意識が非常に強い動物です。
複数入れてしまうと、喧嘩をしてしまい、けがをしてしまう場合があります。
最悪の場合、殺し合いになってしまうケースもあるので要注意です。
種類によっては穏やかなパターンもありますが、慎重に様子を見るようにしましょう。
太らせすぎない
エサを食べる姿がかわいくて、つい与えすぎてしまいがち。
そのため、肥満気味のハムスターがとても多いです。
人間と同じく、ハムスターにとっても肥満は病気の原因になります。
適切な量を与え、健康管理をしっかりしてあげましょう。
安易に繁殖させない
ハムスターの繁殖は非常に簡単です。
オスとメスを同じケージに入れてしまうとあっという間に繁殖します。
1回に10匹ほど産みます。
また、増えた子供も子供同士で繁殖する恐れがあります。
そんなに増えてしまっては、すべて世話することが困難ですよね。
飼い主として責任感を持ち、必ずオスとメスは分けて飼育するようにしてください。
長期間の外出は控える
ハムスターは寿命が短い分、ストレスを感じやすいです。
外出するときはエサや水を十分に補充し、温度管理にも注意しましょう。
温度の目安としては20~25度、湿度は40~60%くらいです。
旅行などでどうしても家を離れるときは、知り合いやホテルに預けると安心です。
まとめ
ハムスターの飼い方や種類について詳しくご紹介しました。
リーズナブルで飼いやすいことが魅力ですが、一つの大切な命です。
これからお迎えする方は、飼い方をしっかり理解し、家族として大切にしてあげてくださいね!