休憩時間や仕事のお供に、現代人の多くが愛飲しているコーヒー。
そんなコーヒーには、多くのカフェインが含まれていますよね。
カフェインの効能には多くのものがありますが、実は副作用もあるんですよ!
またカフェインは、コーヒーだけでなく実に様々な飲み物に含まれています。
大変身近なカフェイン、その実態を詳しく調査していきます!
目次
カフェインとは?
カフェインとは、コーヒーから分離されて発見された「精神刺激薬」の一つです。
1800年代にドイツの分析化学者によって発見され、以後は医薬品としても大活躍している成分なんですよ。
そんなカフェインは、アルカロイドという化合物の仲間とされているんです。
その効能には、実に様々なものがあります。
カフェインの効能
カフェインには、以下のような効能が確認されています。
- 覚醒作用
- 鎮痛作用
- 興奮作用
- 利尿作用
- 消化を助ける
- 脂肪の燃焼を助ける
- 集中力を向上させる
- 記憶力を向上させる
- 運動能力向上させる
- 疲労を回復させる
実に様々な効能がありますが、医薬品としては主に「鎮痛薬」として用いられています。
その一方で私たちが仕事中などにコーヒーを飲みたくなるのは、眠気を払拭してくれたり集中力や記憶力を向上させてくれるからかもしれませんね。
食後にコーヒーが欲しくなるのも、消化を助けてくれる作用によるものかもしれません。
またパーキンソン病や糖尿病などの予防にも、カフェインは有効とされているんですよ。
カフェインを含む飲み物
カフェインと言えばコーヒーが定番となっていますが、実は多くの飲み物に含まれているんですよ。
- コーヒー
- 紅茶
- 抹茶
- 緑茶
- 煎茶
- ほうじ茶
- ウーロン茶
- ココア
- コーラ
- ドリンク剤
これらには、少なからずカフェインが含まれています。
また、チョコレートや眠気覚ましに効くガムなどにも、カフェインは少量ながら含まれているんですよ。
妊婦は何故カフェインを避けなければならないの?

妊婦はカフェインを飲んではいけないというのは、誰でも聞いた事がある話ではないでしょうか。
多くの良い効能を持つカフェインですが、妊娠中は例外なんですよ。
妊娠中は、体内で赤ちゃんを育てているという大変特殊な状況です。
お母さんが摂取したものは、ほぼ全て胎盤を通して赤ちゃんへ届いてしまうのです。
赤ちゃんはまだまだ体が未熟な状態で、全ての成分を代謝できる訳ではありません。
カフェインも代謝できないものの一つであり、成長を妨げたり流産や死産のリスクを高めてしまうのです。
全くカフェインを摂らないという事も難しいと思いますが、妊娠中はこうしたリスクを避けるためにも摂取を制限しなければならないんですね。
どれ位の時間効くの?

さてコーヒーを愛飲している人にとっては、こうした効果を見込んで飲んでいる人も多い事と思います。
そこで気になるのは、「どれ位の時間、カフェインの効能は続くのか?」という点ではないでしょうか。
- 摂取してから20~60分ほどで効果が現れてくる
- 2~3時間で効能は最大に発揮され、8~14時間は持続する
- 体内からカフェインが完全に抜けるには、16~20時間かかる
効能が最大の時を超えると、体感的にはカフェインが抜けた様な感覚になります。
すると、自然とまたカフェインを摂取したくなってしまう人も多いと思います。
また、コーヒーを飲むのが習慣という人にとっては、一日5杯は絶対飲むというケースも多いことでしょう。
ですがこのカフェイン、良い効能ばかりではないんですよ。
カフェインには副作用もある?!

カフェイン摂取が体に与える影響は、決して良いものばかりではありません。
副作用もあるので、ここでご紹介しましょう。
カフェインで起こる副作用の種類
カフェインの副作用は、
- 急性中毒
- 慢性中毒
の2種類に分けられます。
急性中毒
急性中毒とは、短期間にカフェインを大量摂取した場合に起こります。
- 不整脈
- 動悸
- 呼吸困難
- 胸やけ
- 胃痛
- 嘔吐
- 精神錯乱
- 幻覚
- 幻聴
非常に怖い症状が並んでいますよね。
短期間に異常な量のカフェインを摂取してしまうと、これらの症状が出てしまう事もあるんですよ。
特に眠気覚ましと言って、コーヒーやドリンク剤などを乱用してしまうと症状が出やすくなるので注意が必要です。
慢性中毒
慢性中毒とは、長期間に渡ってカフェインを日常的に摂取し続けて起こるものです。
- 睡眠障害
- 頻脈
- 頻尿
- 神経過敏
短期間に大量摂取はしないまでも、毎日必ずカフェインを多めに摂るというケースでもこうした症状が現れてきます。
カフェインには依存性があるので、許容量を超えての摂取を続けてしまうと多くの副作用が生じてしまうんです。
カフェイン摂取の目安量は?
様々な副作用も確認されている、カフェイン。
最近ではカフェイン中毒での死亡事例も、テレビで報道されたりしましたよね。
では、カフェインの摂取量の目安はどれくらいなのでしょうか。
カフェインの一日摂取量の目安は、現在日本では設けられてはいません。
しかし欧州食品安全機関では、一日当たりのカフェイン摂取は200mg以下を推奨しています。
ただしカフェインの影響は、人によってそれぞれです。
体型や年齢、体質によっても影響の受け方は大きく異なってくるんです。
そのため、一概に一日当たり200mg以下であれば問題ないという訳ではないのです。
自分の体質やその日の体調に合わせて、カフェイン摂取量は調節していくべきと言えそうですね。
カフェインってどれくらい入っているもの?
では実際の飲み物には、カフェインがどれくらい入っているのかも見ておきましょう。
それぞれ、100ml当たりの飲料で換算しています。
- コーヒー…約40~300mg
- 紅茶…約30mg
- 抹茶…約30mg
- 緑茶…約20mg
- 煎茶…約20mg
- ほうじ茶…約20mg
- ウーロン茶…約20mg
- ココア…約30mg
- コーラ…約10~13mg
- ドリンク剤…約50mg
主なカフェイン飲料で、上記レベルのカフェインが入っていると考えておきましょう。
ちなみにコーヒーの場合、エスプレッソではカフェインが約300mgほど含有されています。
しかしインスタントコーヒーでは約40mgしか含まれておらず、その飲み方によっても含有量は変わってくるんですよ。
デカフェにはカフェインが入っていない?

人気となってきている「デカフェ」。
最近のものは大変美味しく、デカフェである事を感じさせないものばかりとなっていますよね。
このデカフェとは、元々カフェインが入っていた飲料からカフェインを除いたものの事を指します。
また「カフェインレス」なんていう飲料も多くなっていますが、これはカフェインがほとんど含まれないものの事を言います。
つまり、カフェインレスには、わずかながらカフェインが含まれている事になります。
そして「ノンカフェイン」とは、カフェインを全く含まないものを言います。
ちょっとした言い回しの違いですがカフェイン含有量には違いがあるので、頭の片隅に置いておくと良いかもしれませんよ!
カフェインを含む飲み物の効果まとめ
最後に、カフェインを含む飲み物の効果をいくつかまとめてみました!
コーヒー

コーヒーには、
- カフェイン
- クロロゲン酸
- ポリフェノール
以上の成分などが含まれています。
そのためカフェインの効果に加えて、
- アンチエイジング
- 口臭予防
以上の効果を得る事が出来るとされているんですよ!
その上淹れたてのコーヒーの香りには、DNAの酸化を抑える作用のある物質が300種類以上も含まれているんだそうです!
紅茶

紅茶には、
- カルシウム
- ビタミン
- ミネラル
以上のような多くの成分が含まれています。
これらによって以下の効果があります。
- 成人病予防
- 殺菌作用
特に殺菌作用は強いとされており、インフルエンザにも有効だと言われているんですよ!
緑茶

緑茶にはカテキンが多く含まれます。
そんな緑茶には、
- ガン予防
- 食中毒の予防
- 歯を強くしてくれる
- アトピー
- 花粉症
以上の効果があるとされています。
まとめ

カフェインは、良い効能があると共に副作用があるので、摂り方に注意しなければならない成分です。
特にカフェインの代名詞でもあるコーヒーは、依存性があり摂取量はしっかりと見極めていかなければなりません。
しかし、上手に摂取すれば良い効果がたくさん得られる嬉しい成分です。
自分の体と相談して適量を見付け、カフェインをうまく活用していきましょう!