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不整脈と動悸の違いは?めまいや頭痛には薬が良い?対処法まとめ

身近に聞く、「不整脈」や「動悸」

これらは、ただ単に鼓動が早くなるというだけではないんです。

時には、甘く見てはならない症状もあります。

不整脈や動悸は身近だからこそ、きちんと対処法を知っておく必要があるんですよ。

そんな不整脈と動悸について、詳しく解説していきます!

不整脈と動悸

不整脈と動悸と聞くと、どちらも「脈」が乱れるという印象が強いと思います。

そんな不整脈と動悸ですが、違いはどこにあるのでしょうか。

まずは不整脈について、見ていきましょう。

不整脈とは

通常、人間は1分間に60~100回ほど心臓が拍動して脈を打っています。

このリズムは一定である事が普通なのですが、中には脈が乱れてしまう人がいるんです。

脈が飛んでいたり、突然速くなったり遅くなったりするのが不整脈です。

これが日常的に続いたりする場合には、「不整脈」である可能性が高いと言えるのです。

また加齢と共に不整脈は起こりやすくなり、一日に平均で1~2回は脈が乱れる様になるとも言われているんです。

心臓は一日に10万回ほど拍動を繰り返していますので、加齢によるこのレベルの乱れは仕方ないものでもあります。

不整脈の原因

不整脈が起こる原因と言うと、「心臓が悪い」と考えてしまう人が多いと思います。

確かに、心臓に何かしらの病気があって不整脈となっている可能性もあります。

しかし不整脈の大半は、病気が原因ではないとされているんです。

  • 加齢
  • 体質
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 疲労

以上のような原因が挙げられます。

誰にでも身近なものである事が分かりますよね。

またナトリウムやカリウム、カルシウム等のミネラルが不足する事でも、不整脈が起こってしまうとされてます。

不整脈の種類

不整脈は、以下の3つに分類する事ができます。

  • 頻脈
  • 除脈
  • 期外収縮

頻脈とは、運動時や緊張時以外で突然脈が速くなってしまうことを言います。

特に1分間に140回以上となるケースでは、危険が伴うとされています。

除脈は頻脈とは反対で、脈が遅くなってしまうものです。

特に1分間で40回ほどまで遅くなってしまうと、危険な状態とされているんです。

そして期外収縮とは、脈が飛んでしまったりリズムが乱れてしまう事を言います。

不規則な脈となる期外収縮の場合には、安静時における自分の平均脈拍数を知っておく必要があるんですね。

動悸とは

動悸とは、突然自分の心臓の動きを強く感じる事を言います。

「ドキドキする」という表現が良く使われますが、心臓の拍動が速くなる場合以外に、遅くなっている時にも動悸を感じるとされています。

また、「ドクン」と心臓が脈打つのを大きく感じる事も、動悸と言います。

動悸の原因

動悸の原因は、心臓病や低血糖、貧血や不整脈以外にも様々な原因が考えられます。

  • 薬の副作用
  • カフェインの過剰摂取
  • アルコールの過剰摂取
  • 喫煙
  • 興奮状態や緊張状態である時

こうした日常のちょっとした事でも、動悸は起こってしまう可能性があるんです。

不整脈と動悸の違いは?

不整脈と動悸は、どちらも脈に関するものです。

しかし不整脈は「脈の乱れ」の事で、動悸は「心臓の動きを強く感じる事」を指します。

つまり動悸とは、不整脈による症状の一つでもあると言えるんですね。

不整脈や動悸はどんな症状が出るの?

では不整脈や動悸が起こると、実際体にはどんな症状が出てくるのか見てみましょう。

  • 吐き気
  • めまい
  • 息切れ
  • 頭痛
  • 冷や汗
  • 胸の痛み
  • 胸の圧迫感
  • 意識が遠のく

脈の乱れが激しい場合には、こうした症状が出てきてしまいます。

これらは通常なら全身に行き渡るはずの酸素が不足してしまったり、過剰に心臓が拍動する事で起こる胸の違和感によるものが多くあります。

しかし大半のケースでは、脈の乱れに気付かない事の方が多い様です。

こんな症状がある場合は、要注意!

不整脈や動悸は、実際に症状が出てからではなかなか自分で対処する事ができません。

軽い吐き気やめまいならまだしも、それが頻繁に起こったり重症化してしまってからでは危険が伴う事もあるんです。

  • 急に失神してしまう
  • 頻繁に急な強い息切れを感じる

こうしたケースでは、早急に医療機関を受診する必要があります。

大事に至らないためにも、なるべく早く診察を受けていきましょう。

この場合、循環器科や循環器内科、心臓内科での受診がベストです。

X線や血液検査、心電図などの検査を経て、しっかりと調べてもらえるので安心ですよ!

不整脈によるめまいや頭痛には薬が良い?

重症化すると怖い不整脈ですが、症状が出たら薬を飲めば治ると思っている人も多い事と思います。

しかし軽度でない不整脈の場合、医師の診察を受けて適切な治療を受けていかなければなりません。

生命を維持する上で非常に重要な器官である「心臓」が原因となっている事も考えられる訳ですから、むやみに素人判断をする事は好ましくないのです。

しかしめまいや頭痛といった症状だけでは、不整脈を疑う人も少ないと言えますよね。

症状に合った薬を継続して服用しても症状が良くならない場合には、必ず医療機関での診察を受けましょう

不整脈に効く市販薬はない?

不整脈は、市販薬で軽減させる事も可能ではあります。

しかし原因が分からない以上、手探り状態での薬の服用になってしまいます。

市販薬では、「自律神経を整える」効果のある薬が不整脈に効果があるとされています。

自律神経が整う事により、ストレスや睡眠不足などを緩和して不整脈を軽減してくれるのです。

こうした効能を持つ薬は漢方にも多いので、自分の体に合った薬を見付けていくと良さそうですね。

また、マグネシウムも神経系を整えるとされているので、マグネシウムサプリも有効の様です。

ただしこれらの薬は、不整脈の原因が「自律神経の乱れ」によるものである場合にしか効果を発揮しません。

そのため、一度は医師の診察を受けておく方が安心です。

その上で、こうした市販薬を上手に活用していけると良さそうですね。

不整脈や動悸の対処法まとめ

不整脈や動悸が起こってしまった時の対処法を、3つにまとめてみました。

いざという時のために、覚えておいて下さいね!

1.横になって安静にする

不整脈や動悸の症状が出たら、ラクな姿勢で休む事が一番大切です。

出来れば横になって、症状が良くなるまで安静にしましょう。

イスに座って、目を閉じるだけでも効果はありますよ。

2.ゆっくりと深呼吸を繰り返す

ラクな姿勢になって、ゆっくりと深呼吸を繰り返してみましょう。

精神も落ち着き、症状も改善される可能性が高くなります。

症状が出ると不安になるケースが多いですが、深呼吸を繰り返してみるとおさまります。

3.冷たい水を飲む

冷たい水を飲むと、神経が刺激されて心拍が落ち着くとされています。

冷たい水を飲んでさらに深呼吸をすれば、効果は高まると言われているんですよ!

不整脈に負けない体を作る!

看護師
不整脈や動悸の症状は、起こらないのがベストです。

そのためには、不整脈に負けない体作りを心がけておかなければなりません。

最後に、そのための5つのポイントをご紹介します!

1.カフェイン・アルコール・ニコチンは控えめに

不整脈の原因となるカフェインやアルコール、ニコチンは控える様にしましょう。

お酒や喫煙は、人によって悪影響を及ぼす量が違います。

どちらもなるべく控えて、自分の体に害のない量を把握していきましょう。

2.栄養バランスの良い食事

健康な体作りには、栄養バランスの良い食事が欠かせません。

栄養が極端に偏っていたり添加物などを摂り過ぎてしまうと、体に不調をきたしたり内臓に過剰な負担をかけてしまう事になるんです。

また、栄養をバランス良く摂取する事で、自律神経も整いストレスに負けない体を作れるんですよ。

3.十分な睡眠

睡眠時間は、しっかりと確保していかなければなりません。

しっかりと質の良い睡眠を取る事で、回復して強い体を作ってくれます。

人によって必要な睡眠時間は違いますので、7~9時間を目安に十分な睡眠を取る様に心がけていきましょう。

4.ゆっくりとお風呂につかる

ゆっくりとお風呂につかると、全身の筋肉をほぐす事が出来る上に気持ちも落ち着きます。

そのため、心身共に健康を作る事が可能なんですよ。

ゆっくりとお風呂に入る時間がない時は、簡単なマッサージなんかも良い方法ですね。

5.こまめにストレスを発散させる

心身共に害となるストレスは、こまめな発散が非常に重要です。

趣味の時間を作ったり一人でゆっくりする時間を、一日に数十分ずつでも作っていきましょう。

ストレスはどんどんと蓄積されてしまうものなので、毎日習慣的に発散させていくと良いですよ。

まとめ

不整脈は、誰にでも起こり得る病気です。

加齢によっても起こるものなので、決して他人事ではないんですよ。

またストレス社会とも言われている現代において、突然不整脈や動悸に襲われる事も考えらます。

日頃からの心がけで、強い体を作っていく事は可能です。

また、症状が出てしまった時の対処法を頭に入れておき、いざという時に正しく対処しましょう!