アロマボディオイルとは、アロマオイルの入ったボディケアオイルのことです。コスメブランドによっては「トリートメントオイル」や「ボディケアオイル」「マッサージオイル」という名前のものもあります。アロマボディオイルって具体的にどんな効果があるの?という疑問を持っているアロマ初心者の人や、アロマボディオイルを家で作ってみたい!というアロマ中級者の人へ、今回はアロマボディオイルの作り方や、オーガニックブランドから出ているオススメ商品についてご紹介します。是非参考にしてみてくださいね。
目次
- アロマトリートメントの嬉しい効果4つ
- オーガニックの人気アロマボディオイル3選
- アロマトリートメント用のボディオイルの作り方
- アロマボディオイルを使ったマッサージの方法
- アロマボディオイルを使ったマッサージでリラックスしよう
目次
アロマトリートメントの嬉しい効果4つ
アロマトリートメントという言葉を一度は耳にしたことがあるでしょうか?アロマトリートメントとは、キャリアオイルで希薄したアロマオイル(精油)でマッサージを行うアロマテラピーの一種です。トリートメントという言葉に少し違和感を覚える人もいるかもしれませんが、中身はアロママッサージと違いはほとんどありません。というのも、お店などでメニューにアロママッサージと掲げることができるのは、あん摩マッサージ師免許か医師免許を持った人が施術する場合です。先ほどの2つの資格を持っていない人が施術を行う場合があるリラクゼーションサロンでは「アロマトリートメント」や「アロマオイルを使ったボディケア」など言い方を変えています。資格を持っていないから違反行為という訳ではなく、実力を持った人もたくさんいるので安心してくださいね。
さて、ここではアロマトリートメントを行うことで得られる嬉しい効果をご紹介します。
疲労回復
なんだか疲れているな…と感じる時は、体自体の疲れや精神的な疲れが溜まっているサインです。そんな時にアロマトリートメントがもたらしてくれるのは「マッサージによる筋肉のほぐし」と「アロマオイルのもつ効能」です。アロマトリートメントはリンパの流れをよくしたり、筋肉をほぐしたりと1時間以上しっかりと時間をかけて施術することで、凝り固まった部分をほぐし体の疲れを取ルことができます。また、アロマオイルの種類によって、リフレッシュ効果やリラックス効果、脳の血流をよくする効果、鎮静効果、筋肉を緩める効果があるので、疲労の原因や好みの香りに合わせてマッサージしてあげるとより疲労回復を実感できるでしょう。
むくみ解消
むくみは、体のリンパ液が滞っていたり、老廃物質が体の節々に溜まっていることで起こります。もちろんマッサージでリンパ液を流してあげると滞りを改善し、むくみを解消することができます。これに血行促進や、毒素排出、利尿作用を促す効果のあるアロマオイルが加わるとむくみ解消の効果が期待できます。アロマトリートメントで使うアロマオイルは希薄されているので直接肌につけることができます。直接肌につけることで、分子の細かいアロマオイルの成分が皮膚を通して体内に入ることでむくみに作用してくれるんです。
血行促進
いつも仕事などで一定の姿勢になってしまったり、冷え性の人は血流が悪くなっていることが多いと言われます。血液の流れをよくするためには、運動や冷え性改善が効果的だと言われていますが、継続して行ったりするのはなかなか難しいですよね。そんな時にアロマトリートメントは、マッサージで筋肉をほぐすことによる血行促進と、アロマオイルによる血行促進効果や加温効果で血流をよくしてくれます。冷え性の人は加温効果のあるものを取り入れるとより効果を実感できるかもしれません。
リラックス効果
リラックス作用に働くのは、主に「アロマオイルの香り」と「ボディタッチ」です。アロマオイルの香りが鼻から入ると伝達物質を通して嗅覚から脳へ運ばれることでアロマオイルの効果が心身に行き渡ります。アロマオイルには鎮静作用が含まれるものも多く、気持ちを落ち着かせてくれます。好みの香りであれば、アロマオイルがもつ言われている効果だけでなく、香り自体に癒されるので施術が終わったあとはとても穏やかでリラックスした気分になれます。また、マッサージで体の筋肉の緊張をほぐすことによるリラックス効果はもちろん、人は体が触れ合うことで安心感を得ることができるので、素の体にそのまま施術を行うアロマトリートメントにはリラックス効果を期待できます。
オーガニックの人気アロマボディオイル3選
リラクゼーションサロンで一度アロマトリートメントを受けると、その気持ちよさや効果にハマって通いたい!となる人も多いようですが、頻繁に通うのは厳しかったりしますよね。自分で行うとなると背中などは自分で行うことは難しいですが、部分的にデコルテや脚などは手軽に行うことができます。また、血行促進やリンパ液の流れをよくするためには、毎日のマッサージが効果的だと言われています。時間的な問題や金銭面で頻繁にサロンには通えないけど、きちんとケアをしたい!という人はアロマボディオイルを買ってみるのもオススメです。
CODINA(コディナ)|マッサージオイルリラクサン
フランス生まれのオーガニックスキンケアのブランド、コディナが展開するアロマボディオイルは、サラサラとこっくりのちょうど間のテクスチャで嫌なベタつきはありません。肌への効能を考え9種類のキャリアオイルに8種類のアロマオイルが合わさったまさにボディケアのためのオイルです。ゼラニウムやラベンダーのフローラルな香りに、ビターオレンジやベルガモットの柑橘系が合わさった爽やかな香りでそこまで香りは強くありません。お風呂上がりのマッサージや寝る前のケアに最適なアロマボディオイルです。
Jurlique(ジュリーク)|トリートメントオイル
オーストラリアで人気のオーガニックコスメブランド、ジュリークのアロマボディオイルは、ローズ・レモン・ラベンダーの3種類展開。マカダミアナッツオイルとホホバオイルがベースになっているので、少しサラリとしたテクスチャで肌馴染みの良いオイルです。ボディだけでなくフェイシャルにも使える優れもので、フェイシャルに使う場合は、マッサージをしたあとに蒸しタオルで拭き取るとリラックス効果が期待できます。ジュリークはサロンも展開しているので一度オイルのお試しで施術に行ってみても良いかもしれません。
NEAL’S YARD(ニールズヤード)|アロマティックマッサージオイル
オーガニックコスメブランドのニールズヤードの展開するアロマボディオイルは良心的な値段なので、オーガニックにこだわりたいけど初めて買うからどれを選んだら良いか不安…という人にはおすすめの一品です。肌馴染みの良いさらっとしたテクスチャなのに保湿があるので乾燥肌の人に支持されています。香りはほんのりとラベンダーが香る程度なので、人に少しマッサージをしてあげるときに使うと喜んでもらえるかもしれません。
アロマトリートメント用のボディオイルの作り方
アロマボディオイルは自宅でも簡単に作ることができます。すでにブレンドされたアロマボディオイルをお店で買う前に一度家で試してみたいという人や、その時得たい効果によって使い分けたいという人は自宅で作るのもおすすめです。
オイルに混ぜるアロマオイル(精油)の選び方
アロマオイルは、「香りが良いから」と選んでももちろん香りからの癒し、という点で効果がみられますが、香りだけでなく他の選び方もあるのでここでは2つの選び方をご紹介します。
期待したい効果で選ぶ
アロマボディオイルを使ったマッサージは、香りと共に皮膚からアロマオイルの成分が入るため、期待したい効果に合わせてアロマオイルを選ぶことがオススメです。主に期待できる効果は「リラックス効果」「血行促進効果」「加温効果」があります。アロマオイルによってはいくつか効能を持ち合わせている場合もあるので、お店へ足を運んだ際に店員さんに尋ねてみても良いかもしれません。
- リラックス効果:ラベンダー、ゼラニウム、イランイラン、カモミール・ローマンなど
- 血行促進効果:ローズマリー、クラリセージ、ゆず、オレンジ・スウィート、レモンなど
- 加温効果:ジンジャー、シナモン、ラベンダー、スウィートマジョラムなど
肌のタイプ別に選ぶ
アロマボディオイルに入れるアロマオイルは薄めているとは言え、肌が敏感な人や体調によって肌質が変わる人によっては、刺激に感じてしまうこともあります。期待したい効果、好みの香りの基準を満たすアロマオイルが複数あった場合には、肌質で選ぶのも一つの方法です。キャリアオイルに対して入れるアロマオイルの量を少なくすることで刺激を無くすこともできるのですが、やはりそれだけ効果の面でも期待度が下がってしまいます。ジンジャーなどは加温として効果が期待できますが、敏感肌の人には少し刺激になる場合がありますので注意しましょう。逆にゼラニウムやラベンダー、カモミール・ローマン、クラリセージは肌に低刺激だと言われているので、血行促進を期待したい場合はジンジャーではなく、クラリセージを選ぶ、とすると肌に優しく効果を実感することができます。
アロマボディオイルの作り方
アロマボディオイルは材料さえあれば簡単に作ることができます。まずは2つ材料を用意しましょう。
- お好みのアロマオイル
- お好みのキャリアオイル
キャリアオイルとは「植物油」のことで、アロマオイルを混ぜるベースになるオイルです。肌質によって合う・合わないがあるので事前のパッチテストをおすすめします。基本的にはどの肌質でも使えるキャリアオイルが多くなっていますが、特に肌質別におすすめなキャリアオイルは、以下になります。
- 普通肌・脂性肌:ホホバオイル
- 敏感肌:スイートアーモンドオイル
- 乾燥肌:マカダミアナッツオイル
ホホバオイルは、テクスチャが滑らかで肌馴染みが良く、オイルのベタつきが苦手な人でも比較的使いやすいオイルです。基本的にはどの肌質にも合うので、初めて手作りをする人にもおすすめです。スイートアーモンドオイルは、敏感肌に使えるほど肌に優しいオイルで、少しこっくりしたテクスチャが特徴的です。マカダミアナッツオイルは、3つのキャリアオイルの中では一番さらっとしたテクスチャですが保湿力が高いため、乾燥肌の人におすすめです。
では、次に作り方を説明します。薄める割合の基準はオイルの量に対して「1%」のアロマオイルです。50mlのアロマボディオイルを作る時は、アロマオイルを10〜12滴(0.5ml)入れることになります。ビーカーなどアロマボディオイルを作るために専用にしても良い容器に、キャリアオイルとアロマオイルを入れて、混ぜます。
アロマボディオイルの保存は直射日光の当たらない冷暗所での保管になるので、あらかじめ遮光ビンなどで作って置いても良いでしょう。無添加なので、キャリアオイルが酸化しない1ヶ月以内に使い切ってくださいね。
アロマボディオイルを使う時の注意点
アロマボディオイルを使う時には注意点が2つあります。以下を守った上でトラブルなく使用してくださいね。
パッチテストを行う
多くの人は、肌質にも気を使ったアロマオイル選びをしてレシピ通りに作られているので安全…と言いたいところですが、パッチテストは必ず行うことをおすすめします。思ったよりも多く入ってしまっていたり、季節の変わり目などで肌が敏感に傾いていたり、体に炎症を起こしていたりすると、アロマボディオイルが逆効果になってしまうことがあります。もしレシピ通りに薄めて刺激があるな、と思った場合は更にオイルを足して薄めることもできるので、アロマボディオイルを使う上で大事なステップになります。
パッチテストの方法は、二の腕(または太もも)の内側に1円玉ほどの量を塗ります。その上から絆創膏をはり、24時間後と48時間後の状態を見ます。赤み・痒み・そのほかのアレルギー反応が出ていなければそのまま使っても問題ありません。また、アロマオイルではなく、キャリアオイルにアレルギーが出る人も稀に居るので怪しい場合はまずキャリアオイルのパッチテストを行うこともおすすめします。
光毒性のある精油に気をつける
光毒性(ひかりどくせい)とは、太陽の光に当たることで紫外線と反応し、シミや炎症を起こしてしまう性質のことを言います。主に柑橘系の果物の皮などから抽出されるアロマオイルに多いとされています。以下のアロマオイルを使用する際には、少なくとも肌につけてから5〜6時間後の外出にしましょう。
- ベルガモット
- レモン
- グレープフルーツ
- ゆず
など
アロマボディオイルを使ったマッサージの方法
自宅でマッサージをする場合は決まった箇所しか行うのが難しいですが、ここでは作ったアロマボディオイルや買ってきたボディオイルを使って自宅で行いたい脚のマッサージをご紹介します。脚は、リンパ液の流れが滞ったり、血流が悪くなりやすいところ。マッサージをしてあげることでむくみ解消や冷えの改善に繋がるので是非試してみてくださいね!
- かかとから膝まで脚の側面と裏側を中心に撫でる
- ふくらはぎを両手でもむ
- 膝から太もも・脚の付け根まで順に、内側を撫でる
- 太ももの外側を、膝から付け根に向かって撫でる
アロマボディオイルを使ったマッサージでリラックスしよう
アロマボディオイルを使ったマッサージは、香りの癒しとともに、むくみや血行不良などの体の悩みを解消してくれます。リラクゼーションサロンに行くのが難しい場合は、簡単に出来る手作りアロマボディオイルを使ったり、お店に売っているアロマボディオイルを使ってみましょう。慣れてくると、自分にはどんなアロマオイルが合っているかがわかってくるので、きっと手作りのバリエーションも広がると思います。アロマボディオイルを使って癒しのひとときを過ごしてください。