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初詣や年賀状返信は何日までがよい?お正月のマナーあれこれ

お正月も三が日を過ぎると、もう終わったような気分になりますが、初詣にはもう行きましたか?

年賀状が届いて、返さなければと思っている人もいるでしょう。

お正月は一年の中でもなにかと古くからの決まり事が多い時期です。

知っておくと便利な初詣や年賀状の返信のマナーを紹介しますので、参考にしてください。

初詣は何日までにするもの?

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初詣は、年の初めに神社やお寺にお参りをして、一年の無事息災を祈ることです。

大晦日の除夜の鐘を聞きながら出かけて、元旦にお参りすることを二年参りといいます。

昔は、家長が大晦日の夜から神社に出かけて、新しい年を迎える風習があったそうです。

今でも地方によっては、家長が神社などに詰めて、お参りに来る人をお酒でもてなしをするところもあるようです。

初詣の期間

初詣はいつ行きますか?

元日、三が日、何日までにお参りをすればいいのでしょうか?

初詣はかならずいつまでにするということはないのですが、松の内に行くのが一般的なようです。

松の内とは、年神様が滞在しているといわれる期間で、関東では1月7日までというところが多く、関西では1月15日といわれています。

松の内は、初詣の期間の目安とされていますが、年によっては機会を逃してしまうこともあるかもしれませんよね。

お参りは1月中でも、2月に入ってしまっても大丈夫だそうです。

一年の幸せを願って晴れ晴れとした気持ちになるのですから、心をこめて祈願をしてくださいね。

喪中のお参り

では身内の方が亡くなって喪中の期間に、初詣に行ってもいいのでしょうか。

忌中は、故人を偲び自宅で謹む期間、喪中は、喪服を着用する期間とされてきました。

いちばん身近な身内の父母の亡くなった場合で、忌中が49日間(神道で50日間)まで、喪中が一年間とすることが多いようです。

神社の場合は、死を穢れと考えるため神聖な場所に入ることを避けなければなりません。

忌中期間の50日を過ぎていれば参拝できます。

お寺の場合は、死を穢れと考えることはないので、お参りをしても大丈夫ですよ。

初詣は神社、お寺、どちらに参拝?

初詣

神社とお寺の違い、意外と知らない方が多いのではないでしょうか?

どちらでお参りしたら良いのかも見ていきましょう。

神社とお寺の違い

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神社は神道という宗教にもとづいています。

神道には開祖はいません。

誰かが開いた宗教ではなく、日本人の生活のなかで自然に生まれたもので、狐などの動物など自然に存在するものを祀り、神様として崇拝します。

その神様をお祀りしている所が神社です。

皆さん知っての通り、神社には鳥居がありますね。

鳥居は、神社と俗界の境界線となっています。

お寺は仏教にもとづいています。

仏教は、インドのお釈迦様が悟りを開き、説かれた教えです。

その後、大陸を渡り日本にも伝わりました。

仏教には、教義(教え)や経典、戒律があります。

お寺で祀られている仏様を崇拝し、自らが仏になるため修行をするのです。

どちらに参拝するのがよい?

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宗教上の理由がとくになければ、神社、お寺、どちらにお参りしてもよいのです。

もともとは、住んでいる地域の氏神様に新年の挨拶をするものが初詣です。

古い時代、氏神様とは血縁関係のある氏族が共通してお祀りする神様のことでしたが、今では、その地域の土地を守る産土神(うぶすながみ)や鎮守様を氏神様として祀ることが多くなっています。

現代では、そういったこととは関係なくお参りに行くことが普通になっているようですね。

神社の場合、その名前で祀られている神様やどんなご利益があるのかがわかるので、参考にしてみてください。

  • ○○神宮・・・天皇の祖先神が祀られ、家内安全、国家安泰などのご利益。
  • ○○八幡・・・八幡神が祀られ、必勝祈願、安産祈願、長寿、厄除けなどのご利益。
  • ○○稲荷・・・商業や農業の神様が祀られ、商売繁盛、豊作祈願などのご利益。
  • ○○天満・・・学問の神様の菅原道真が祀られ、合格祈願などのご利益。

年賀状の返信はいつまでに?

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年賀状返信のマナー

年賀状を出さなかった人から届いた、ということありますよね。

そのような時にはマナーを守って、できる限り早めに返信するのがよいですね。

年賀状の返信は、松の内までに届くようにしましょう

松の内は一般的に1月7日なのでそれまでには届くように。

地域によっては1月15日までを松の内とする所もありますが、できる限り7日を目安にすることがよいと思います。

文例

文例1

あけましておめでとうございます
早々と年賀状をいただき、誠にありがとうございました
○○様には、お元気で新春を迎えられ、心からお喜び申し上げます
本年も何かとお世話になることと存じます
どうかよろしくお願いいたします

平成○○年正月
(引用元:http://www.post.japanpost.jp/navi/286.html)

文例2

ご丁寧な年賀状をありがとうございました。
新年のご挨拶が遅れましたこと深くお詫び申し上げます。
まだまだ寒い日が続きます、どうかお体を大切になさって下さい
今年もどうぞよろしくお願いいたします

平成○○年1月吉日
(引用元:http://kurashi-idea.net/kisetsu/post-3489/)

日付は「元旦」は用いません。

元旦は1月1日の朝のことを指すからです。

「正月」や「1月」、「1月吉日」とするとよいですね。

年賀状の返信、松の内を過ぎたら?

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寒中見舞い

返信が松の内に間に合うかどうか確かでないときや、松の内を過ぎてしまったときは、「年賀」ではなく「寒中見舞い」として出すのがマナーです。

松の内を過ぎてから節分(2月3日頃)までに届くようにしましょう。

二十四節気の小寒と大寒の間の時期を寒中といいます。

寒さの厳しい季節に相手を気遣い、自身の近況を知らせる挨拶状ですので、年賀状とはちょっと意味合いが違うものになります。

また、年賀はがきは使用しないようにしましょう。

文例

文例1

寒中お見舞申し上げます
春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが
皆様お変わりありませんか
昨年中はたいへんお世話になりました
今年もよろしくお願いいたします
(引用元:https://print.shop.post.japanpost.jp/kanchu/wstandard/0000/10058/)

もし、喪中のお知らせしていなかった人から年賀状が届いたら、以下のようなご挨拶を参考にしてみてください。

文例2

寒中お見舞申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただき誠にありがとうございました
昨年喪中のため念頭のござ挨拶を控えさせていただきました
暖かな春の訪れまでもう少し
皆様ご自愛くださいますようお祈り申しあげます
(引用元:https://print.shop.post.japanpost.jp/kanchu/wstandard/all/)

余寒見舞い

余寒見舞い、あまり聞き慣れない言葉ですね。

小寒・大寒が明けてもまだ残る寒さのことを「余寒」といいます。

立春(2月4日頃)を過ぎて、寒さの続いている時期に出す挨拶状です。

文例

余寒お見舞い申し上げます
「立春」とはいえ、厳しい寒さが続いております
春の訪れが待ち遠しく感じられますね
暖かくなりましたら、またお目にかかりたいと思っております
お体を大切にお過ごしください

年賀状だけのおつきあいをやめたいなら

gomen

年賀状だけのおつきあいが長く続いていて、今年限りでもうやめたい、なんて思っている人もいると思います。

一方的に交流を断つような悪い印象を与えず、誤解のないようにやめられればいいですね。

それには、終わりにする前に挨拶状のかたちで、それとなくわかってもらえるようにはがきを出すことをおすすめします。

ポイント送付をやめるのは、特定の人ではなく複数の人に対してである、ということを伝える。

原因が相手ではなく、自分の体調など、自分の側にあることを伝える。

こんな点に注意をしてみてください。

文例

お変わりなくお過ごしですか。
私も何とかやっております。
ところで、今回おはがきを差し上げましたのは、このごろ年のせいか目が疲れたり根気がなくなりがちで、これまで皆さまに差し上げていた年賀状をきちんと出し続けられるか自信がなくなってまいりましたためです。
今後滞りがちになることを考えますと、皆さまには今回を最後に年賀状を控えさせていただきたいと思っております。
(引用元:NHKすてきにハンドメイド・暮らしのQ&A)

相手が年賀状に取りかかるより前に届くとよいと思います。

そうすると、このはがきを出すのは、早くて今年の12月中旬頃のタイミングになりそうですね。

まとめ

迎春
お正月の初詣や年賀状、非常識と思われたり、関係に溝ができないようにするためにも、最低限のマナーは知っておくべきですね。

松の内には、まだ間があります。

新しい年がよい一年となることを願って、お参りに行ってみてはいかかですか。

年賀状の返事もできるだけ早めにして、今年も良好な関係を続けていければいいですね。