最近、ナチュラル思考の方が増えてきました。
虫除けスプレーなども市販品の化学薬品が使われたものより、天然の自然成分を使って自分で作りたいという方が多いようです。
自分で作ると言うことは、使用している材料も分かりますし、何より安心して安全な品を使うことが可能です。
そこで今回は、手作りアロマスプレーで虫除け効果のあるレシピや作り方、使用期限などの注意点を紹介します!
目次
アロマで虫よけできる理由

アロマテラピーと言うと、マッサージや香りを嗅ぐことでのリラックス効果を思い浮かべることが多いと思います。
でも、そのアロマでどうして虫よけができるの?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
まずは、アロマテラピーって何?ということや虫除け効果の理由を確認しておきましょう。
アロマで使う精油は100%天然の香り成分
アロマテラピーとは直訳すると「芳香療法」になります。
この文字をご覧いただくとわかるように、アロマで使う精油(エッセンシャルオイル)には、薬理効果が期待できると言われています。
植物が持つ自然のパワーで、私たちを心身ともにサポートする働きがあると言われているんですよ。
精油とは植物の花や葉、茎、根などから抽出された香り成分です。
この100%天然成分である精油と呼ばれる液体をもちいて行うセラピーがアロマテラピーなのです。
精油が持つ有益な効果5つ
では精油が持つ主な効果をチェックしてみましょう。
こちらでは心身に対して有益に働く5つの効果を紹介します。
精油はこちらで紹介しきれないほどたくさんの効果を持っているんですよ!
精油の効果
- 鎮静・鎮痛作用・・・神経系を鎮静し、心身をリラックスさせる効果
- ホルモン調節作用・・・ホルモンの分泌を調節する効果。
- 収れん・保湿作用・・・お肌を引き締めたり、保湿する効果。
- 殺菌・抗菌作用
- 殺虫・虫除け作用
アロマに虫よけ作用があることはご存知でしたか?
リラックスしながら虫よけできるなんて、一石二鳥ですね!
虫除けアロマスプレーの基本材料
では早速、材料の紹介をします。
今回は虫除けスプレー50mlのレシピとなります。
精油の香りは好みが分かれますので、紹介した精油全てを使わなくてもOKです。
この中から好みの香りの物を1種類でもいいですし、ブレンドしてもOKです!
虫除け効果があると言われている精油
スプレーを体に使用する際の精油の濃度は全体の1%以下(顔につけたい場合は0.5%以下)に押さえましょう。
特に初めて作る場合は、もっと薄くても構いません。
今回は50ml作りますので身体用と考えて10滴以下としています。
虫よけ効果のある精油
- シトロネラ…市販の虫除けスプレーにも多く使用されています。爽やかな香りです。
- レモンユーカリ…こちらも虫除け効果が高いと言われています。すっきりとしたレモンに似たシトラス系の香りです。
- レモングラス…ハーブティーなどでも愛飲されています。こちらも葉っぱっぽいシトラス系の香りです。
- ゼラニウム…フローラル系と表現されることが多いですが、嗅ぐ人によっては葉の青臭さを感じることも。メーカーによっては華やかなフローラルの香りです。
無水エタノール

薬局などで購入できる無水エタノール5mlを用意します。
なければ消毒用エタノールや、アルコール濃度の高いウォッカでも代用可能です。
精油は水に溶けませんが、アルコールや植物油などの油には溶ける性質を持っています。
そのため、まずエタノールで精油を溶かしてから水と混ぜ合わせます。
精製水

精製水やペットボトルの水を45ml使用します。
もしご自分が水道水でも構わないと思えるのであれば水道水でもOKです。
ただ、浄水器を通した水は塩素分が抜けており品質が維持できないといわれているので避けましょう。
スプレーボトル容器

出来上がったスプレーを入れる容器50ml用を用意しましょう。
日光による精油の劣化を防ぐために、本来なら容器はガラス製の遮光瓶がおすすめですが、100均などで購入できるプラスチック製のボトルでも大丈夫です。
計量カップなどの計り
水やエタノールを計る計量カップがあればベストですが、なくても大丈夫です。
エタノールの5mmlは小さじ1で計ることも可能ですし、水はボトルの肩口より少し上まで入れればOKです。
水分量も正確に計りたい方は計量カップを準備しましょう。
虫よけアロマスプレーの作り方

手作りと聴くと難しいイメージがあるかもしれませんが、意外と簡単に作ることができます。
ただし、小さなお子さんと一緒に作業する場合は、精油を入れる工程は保護者の方が行うようにしてください。
また、今回は準備する道具や洗い物を極力減らすために、ビーカーやガラス棒を使いません。
今回紹介する方法は道具が必要なく、手軽に作ることができるのでおすすめです!
1.スプレーボトルにエタノールを入れる
今回は出来上がりを保存するスプレーボトルで直接作っていきます。
その為、まずスプレーボトルの蓋を開け、エタノールを5ml入れます。
計量カップも小さじもないと言う場合は、ボトルの底から5mm程度を目安に入れてください。
2.お好みの精油を10滴以下入れる
エタノールを入れたボトルにお好みの精油を10滴以下落とします。
注意点は、精油のボトルを振らないことです。
斜めに傾けるとゆっくり1滴ずつ落ちてきます。
たいていの精油の瓶は1滴0.05mlとなっていますが、精油瓶を振ってしまうと正確な量になりません。
精油の原液がプラスチックに直接触れると、容器を溶かしてしまうこともあります。
なので、ボトルの側面につかないように、エタノールに精油を落とす気持ちで入れましょう。
スプレーボトルは傾けず真っすぐしていれば大丈夫です。
この工程は大人の方が行いましょう。
3.スプレーボトルを左右に振って混ぜる
エタノールに精油を溶かすために、ここで一度スプレーボトルを左右に振って混ぜておきましょう。
中身がこぼれないように注意してください。
4.精製水をボトルの半分まで入れる
エタノールと精油が混ざれば、そこに精製水を加えていきます。
なぜ半分だけにするかと言うと、一旦半分の状態で蓋をして振り混ぜる方が、ボトルの空き容量がある為よく混ざるからです。
なので半分は適当な目分量で大丈夫です。
また、半分で止めるのを忘れて肩口まで入れてしまっても問題ありません。
半分まで精製水を入れたら一旦蓋をして、スプレーボトルをシェイクするように振ってよく混ぜましょう。
5.ボトルの肩口まで水を入れて振り混ぜれば出来上がり!
友人へのお土産にアロマスプレーを作っていきました。以前、家でスプレーづくりをしてもらった際のみんなの好みを参考に作ったら、おもしろい組みあわせに。3人共通の精油と、2人ずつ共通の精油と、その人だけの精油という4種類ずつでの調合です☆ pic.twitter.com/pB8eRaWl4L
— Moonbird (@moonbird1113) May 29, 2016
良く混ざったら蓋を開け、今度は肩口の少し上まで精製水を加えます。
精油を10滴入れている場合、肩口より少ない水量だと精油の濃度が高くなってしまうのできちんと入れてくださいね。
後は蓋をしてしっかりシェイクすれば出来上がりです!
シールやマスキングテープに、使った材料と分量、作った日付を記入しておくと後々便利ですよ。
手作りアロマスプレーを作る際の3つの注意点

ご紹介した通り、手作りアロマスプレーは簡単に作ることができます。
材料さえ揃っていて慣れれば製作時間は1~2分程度です。
ただ、精油を使用する場合、守ってほしい注意点があるのでこちらで紹介しますね。
精油を扱う場合の注意点!
精油を使用する場合の注意点は、以下の通りです。
- 原液に触れないようにする
- 妊婦さんに合わないものもあるため、確認する
- 3歳未満のお子さんには使用しない
- 15歳未満のお子さんには濃度が低めのものを使用する
- 使用中に異常が起きたら医師に相談する
精油は100%天然成分ですが、植物にある状態よりも濃度が高くなっています。
そのため、原液を肌につけることはできません。
お子さんに使用する場合は、ベビーカーにスプレーするなどして直接触れないように注意しましょう。
使用期限は約2週間!
手作りアロマスプレーの使用期限は約2週間程度だと言われています。
私の経験上、精油を使わない他の手作りスプレーや化粧品に比べると、精油を使ったハンドメイド品は、精油の殺菌作用の効果で傷みにくいことは実感しています。
しかし、精油は日の光や酸素で劣化します。
特に虫除けスプレーなどの場合、遮光瓶を使わずに透明のプラスチックボトルを使用することも多いですし、お肌につけるものです。
何より水を使っているのでできる限り早く使い切るようにしましょう。
ちなみに水を使わないアロマ虫除けクリームなどの使用期限は、約4週間程度だと言われています。
手作りアロマスプレーを販売してもいいの?
近年は手作り市なども盛んになってきており、精油を使った虫よけスプレーや化粧水などを販売する人も増えてきました。
しかし、これらは化粧品法や薬事法の関係で、効果を謳って販売することはできません。
お友達に頼まれた場合など、材料費をもらって代わりに作ることは可能ですが、その際は使用にあたっての注意点や使用期限などをしっかり伝えましょう。
また、手作り市などにどうしても出店したいと言う場合は、材料を準備してその場で作っていただく「手作り体験」形式にすると良いでしょう。
手作りアロマスプレーの虫除け効果の口コミは?

手作りアロマスプレーを使用している人たちの口コミを見てみましょう!
- 天然成分なので安心して使うことができる
- 市販の虫除けスプレーに使われているディートなどの危険な成分が入っていないので嬉しい
- 本当に虫が除けて行ったのでびっくり
- 香りにも癒される
やはり、虫除け効果は科学成分にはかなわない面もありそうですが、安心して使えるという点や香りによる癒し効果が得られるので人気が高いようですね。
さいごに

自分で作れる虫除けの手作りアロマスプレーを紹介しました。
山林や川などの虫が多い場所に行く場合は市販のものを選んだ方がよさそうですが、日常使いなら手作りアロマスプレーもおすすめです。
この夏は手作りアロマスプレーに是非チャレンジしてみてください!